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No. 10 小さな集合住宅の試み
設計 中村陽子
私線の沿線にある集合住宅です。オープンハウスで伺いました。3カ月ほど前に拝見させていただいた居心地のよさそうな集合住宅です。家賃は坪単価11000円くらいとか。こんなところでの暮らしが少し羨ましく、同時にこれでけの家賃を払わなくてはならない若い人は大変だなとも思いました。まあ、日本の住宅行政の問題点を感じたというところでしょうか。 |
←写真1
外観は格子でくまれた目隠しがいい感じでした。コンクリートに木の肌合いを加えたところはホッとさせるものがあります。町並みにはっきり異なる印象を与えてくれます。 雁行するテラスも各部屋の独立性を高めていると、一見して感じさせてくれます。 ●スペック |
写真2→
テラスからの眺めは気持ちのいいものです。囲われた空間、都市の中の孤独な部屋、それを守ってくれる雰囲気といったらいいでしょうか。パッカンッと開きっぱなしにならない配慮を感じます。 |
←写真3
エントランス。きれいに使えたらいい玄関です。駐車場、自転車置き場などへの配慮も可能な限り用意されています。アプローチの長さもホッとします。集合住宅に大切ですね。 |
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↑写真4
ゆとりのある廊下。オープンな雰囲気も見事です。 |
↑写真5
部屋へのアプローチ。 |
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←写真6
玄関見返しです。エントランスの上にある明かりにご注目を。ここにはたしか内部の台所の換気類のパイプも収まっていました。ちょっとした心遣いが生活する空間を気持ちよくしてくれるなと実感しました。 |
↑写真7
左の扉は玄関への扉。収納にも気配りがあります。狭い部屋を少しでも広く使うには収納が大切です。それへの気配りが気に入りました。 |
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←写真8
仕切はなくてもいいような物ですが、じつは小さく暮らしたいときも人間にはありますよね。 |
写真9→
扉を閉じたところです。欄間はガラスです。 |
集合住宅は手抜きをした設計だとすぐにお客さんが入らなくない時代になってきました。値段をどんなに下げても、設計が悪く、環境の作りが悪いと、アッと言う間に空室が増えていきます。10年がめどでしょうか。しかし、これなら長期間、社会資産として利用がつづきそうですね。
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