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No. 11 鳥越邸
設計 大塚 聡
←写真1
まず最初にこの家がいいのは際だったデザイン的な主張を感じさせないさりげなさです。それはこの家全体を通していえることでしょう。プロポーションのよさでさりげなく建築家の仕事-------を感じさせてくれます。 玄関、左手の入り口が住まいへ。右手が仕事場-----地下へつながる扉です。うっかり玄関の写真を撮り忘れましたが、ゆったりとした古風な玄関です。 |
写真2→
2階のリビング、ダイニングです。上がりきるとすぐに庭の緑が目に入ります。庭に向かってのテラスは、内部の床と同一平面で、空間の広がりは外へ向かって開いていく感じです。左手にカウンター。裏にキッチンがあります。 |
←写真3
振り向くと一段あがった畳の間がよういされています。その向こうにもテラスがあり、長い距離がとられています。空気の抜けていく感じがここにはあります。左手には台所。手前の柱を見てください。この家は古材が使われているのです。建築家の設計とこだわりの大工さんの共同作業です。 |
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↑写真4
キッチン脇からの庭への視線です。 |
↑写真5
テラス。外の空気に身体をさらすことのできる 東京では珍しい恵まれた環境が生かされています。 |
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←写真6 1階です。あくまでも懐かしい和風の町屋の空間の連続です。 |
↑写真8 地下の仕事場への玄関です。ちょっとした仕事上の打ち合わせもここでできるくらいの雰囲気です。 |
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↑写真7
お風呂まで。檜かさわらか。暮らしへの明快な 住人の意志を感じずにはおれません。 |
←写真9
玄関の脇の回り階段からの見下ろしです。 |
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↑写真10 階段を見上げたところ。 |
↑写真11
仕事場。手前の形の見えない物はグランド・ピアノです。 施主は現代音楽の作曲家です。 |
↑写真12 ピアノが写っていませんが、同じ地下です。広さがおわかりでしょうか。 |
↑写真13
抜けていく先は庭へ。 |
空間の連続性を断然気に入りました。
行き止まりのない空間の設定にはすばらしいものがあります。建築コンセプトは明快ですが、それがむき出しになって迫ってこない良さ。大工さんとのコラボレーションは決して簡単ではなかっただろうと思いますが、それを許していく表現の柔らかさは見事です。 もう一つ、日常の場と仕事の場の変化。現代音楽は生きている今の音楽ですから、ひたすら和風に傾斜した骨董空間とは相容れない点も好きです。
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