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No. 16 中庭がリビングになる ゆとりの家
設計 椎名英三さん
露地の奥に小さな家が見えました。四角い窓がひとつ。表情をころして佇んでいる、とても静かな表情の家でした。
玄関を入ると、天井を押さえた小さな空間。ここまで絞り込まれた入り口は記憶にありません。床はタイル張りだったような気がします。靴入れなどが低くて、腰を掛けられる椅子になっていたとおもいます。 |
←写真2
内部への扉を開けた瞬間驚きました。仕掛けられたな、という思い、でも、やっぱりその落差に驚いて、とても嬉しかった。高い天井。中庭の広がり。 |
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↑写真3 |
写真4↑ |
中庭の向こうにももう一部屋。面位置の床が醸し出す空間の広がりもまたすばらしい。見え隠れするように仕掛けらえた株立ちの植木が空間の広がりを強調しています。キッチンは玄関からの低い天井が途中まで連続してきます。台所仕事をしながら庭を眺められる仕掛け。このキッチンはキッチンを中心にして巡れる回遊式のポイントになってもいます。 |
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↑写真5 |
写真6↑ |
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←写真7
二階はキッチンの奥からも、中庭向こうの部屋からも上がっていけます。上はほとんどが収納。これだけあればキレイに暮らせるなというぐらいです。2階からの見下ろしも絵になります。 |
この家の仕掛けのポイントは空間の美しさにありますが、もうひとつ、南側にある家を見えないようにした設計が見事に成功しているといえるでしょう。ご存じのようにお隣りの家の北側って言うのは基本的に台所やトイレが配置されていて、裏側の家としては決して見たいものではありません。 この解はすばらしいの一語につきます。 写真8→ リビングの小窓のディテールも美しいでしょう。落ちてくる太陽の光が見たい感じです。 |
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